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2018年2月18日 11:30:07

2/10 第2回「武佐学区コミュニティ居住環境点検活動」を開催しました

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初めまして。地域おこし協力隊の北岡と申します。

これからこのプロジェクトに関するレポートを担当していきますので、よろしくお願いします。

 

さて、2月10日(土)に、滋賀県近江八幡市の武佐学区でワークショップを行いました。

このワークショップでは、「生活上の困りごとの見える化と共有と、まちづくり活動の目標と課題」について取り組みます。

 

第1回のワークショップは私の着任前に開催されていたのですが、前回のまとめを見せていただくと、とても活発な意見交換がなされていたのがわかりました。

 

 

まず、医療・福祉などの「い(医)」に関すること、

買い物や学び、コミュニティ、仕事などの「しょく(食・触・職)」に関すること、

移動手段や道路・住宅などの「じゅう(住)」に関すること、

満遍なく意見が上がっていましたが、

地区ないにひとつも病院がない!というのは、問題が大きいのではないか?という視点で意見交換が始まりました。

 

しかし実際のところ、病院は毎日必要なものではないので、必ずしも近隣になくてもいい。むしろ病院が日常的に必要にならないように予防する「0次予防」に注力する方が、よほど有意義である。

とのご意見をいただき、とても感銘しました。

病院が必要ないまちとしてのモデルケースになれるよう活動していきます!市民の隠し持つ力を発掘するつもりで時間をかけて取り組みます!

とのことです。

今まさに、旧武佐コミュニティセンターを0次予防施設として改装中ですので、

私も応援しながら中間報告をしていきたいと思います。

 

 

病院と違って毎日必ず必要なのが日々の食事の買い物。

コンビニが2つと、小規模スーパーが1つあるのだそうですが、今はコンビニの移動販売車が重宝しているのだそうです。

 

次は地域の魅力について。

この武佐地区というのは、中山道武佐宿(なかせんどうむさじゅく)という旧街道があります。歌川広重の『中山道六十九次宿場絵図』にも描かれた、由緒ある建造物の並ぶ歴史情緒豊かな通りです。

 

 

この日の参加者の中にも江戸時代に建立された建物を大切に維持されているそうです。

が、こういった旧来の建築方法で建てられた建築物は、修繕費用も大変高額になるため、手入れができずに荒れていくことも多いのだそうです。

歴史的価値のある建物がどんどん朽ちてしまうのは、本当に残念なことですね…。

 

そして、この歴史ある土地を愛してやまない武佐の人たちもいる一方、

その他多くの住民よりも、他所から来る人の方が、この景観に価値を感じている人が多いのでは?と指摘されていました。

どこの地域でも多かれ少なかれありますが、生まれてからずっとそこに住んで、当たり前にあるものには有り難みを感じにくいですよね。

散策中の観光客の方に誉められて、初めてその価値に気付くこともあるそうです。

 

その価値を見直すきっかけ作りとして、また運動のためにも、ウォーキングマップ作りをしてみては。とのアイデアも上がりました。

こういった活動を通して交流をはかり、楽しみながら0次予防に繋がるといいですね。

 

最後にこの辺り特有の風習として、「講」という文化があります。

「講」は「神明講(しんめいこう)」から来ていて、

「神明講」は「天照大神( あまてらすおおみかみ)を祭る講中」のこと…だそうです(^^;

具体的には、2~3学年違いくらいの同世代の男の子で構成されたグループのことです。

このグループは結束が固く、例え進学でバラバラになってしまったとしても、定年退職後、営農を助けたりしています。だから体力が落ちてきても、きれいな田畑を維持することができているのです。

 

さらに「互人組」という「となり組」のようなグループが存在します。

これは「向こう3件、両隣」のようなグループです。

このグループは防災活動、災害時、独居の高齢者の見守りなどに力を発揮しています。

 

しかし、このような制度を設けている地域は基本的に人の入れ替わりは少ないそうです。

旧来から踏襲した協力体制は、今も互いを支えあい、安心して暮らし続けることができる基盤となっています。半面、強固な結びつきであるために、それを煩わしいと感じる人もいるし。また新たに入ってきた人の中には入りにくいと感じる人もいるかもしれません。

そいうった中、企業OBグループや、ご近所の女子会など、新たなコミュニティも生まれています。

これらがうまく融合して、それぞれが求める距離感で集えるコミュニティが形成されていくといいな。と思いました。

 

 

ワークショップの最後に、東京大学の大方先生からまち並み保全と歩きやすい環境整備の仕組みの必要性を指摘してもらいました。また、新旧住民の融和には、武佐コミュニティセンターを新しいコミュニティの形成の場にしたり、地域の行事や活動を現代的な参加の場に開いたりすることも大事であると話してもらいました。

 

次回は3月10日(土)の10時から12時です。

武佐のまちづくりのアイディアをみんなで出し合って、最期まで暮らせる地域づくりの”プラン”を考えます。

武佐から新しい近江八幡のまちづくりのモデルを作って、発信していきましょう。